2010年12月27日

どうぞ!


ある商店街の店先。
いっぱい買い物をした高校生。
両手に荷物を持ち、さらに大きな包みを抱えている。
店の扉が開けられず必死になっている。

店員は接客中で彼を見ている人は誰もいない。

あまりに大変そうなので
手助けしようと彼の所へ行こうとした。


すると・・・



お店の入口に腰の曲がったおばあちゃんが
立っているのが見えた。
彼が出ていくのを待っている感じだ。
時を同じくして彼もバランスを崩しながら、
おばあちゃんに気付いた。

「ごめんなさい!」
何を思ったか、そのまま店内に引き返し、
荷物を邪魔にならないように脇に下ろす。

「先にいいよ、どうぞ、どうぞ」
とおばあちゃんが身振り手振りを加えて伝える。

それでも彼は、
「どうぞ!寒いから入って!」
と扉を自ら開け、おばあちゃんが店に入るのを促す。


「ありがとね」
彼の勢いに押された感じで、
おばあちゃんは中に入ってきた。


そして高校生の彼は、また、
荷物を抱え店を出る準備をする。
右手に袋。左手にも袋。
背中にはリュック。
そして大きな布団のような包みを最後に抱える。


今度はおばあちゃん。
彼が出やすいように、扉をずっと押さえていた。
そして彼が店を出ると、
その姿を見送っている感じがした。





そんな光景を見た・・・




posted by 岡田昌己 at 19:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 気の向くままに・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック