向こうから
歩いてくる人がいる
何も言わず
ただ黙々と
こちらに向かって
こちらから見ると
マイペースで
歩いているように見えて
あんな風に
歩けたらいいなと
思ったり
真似して
やってみたりする
でも不思議なことがある
いつも向こうから
歩いてきてるのに
いつまで経っても
すれ違うことがない
距離が縮まることもない
そのことに
ある時気付いたけれど
気づいたことすら
いつの間にか忘れ
歩いて来る姿を
いつもと同じように
見ている気がする
どれだけ見ていたのか
どれだけ進んだのか
確かな目安は
何も無いのかもしれないけれど
なぜだか
確実に
時は過ぎている

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