2012年10月04日

手をあげて


小学校の帰り道に
ありふれた横断歩道がある

そんなに車通りが
激しい訳じゃない
通学路だから出来た
横断歩道なのだろう

そこには
子ども達の
帰宅時間になると
必ず初老の紳士が
立っている

いつもニコニコ
子ども達を見つめてる

近所の人も
どこの誰だか
知らないらしい
そのことが噂になるほどだ

いつもそこにいて
子ども達を眺めている

ある日
初老の紳士が
子ども達と一緒に
横断歩道を
渡ろうとしたことがあった

おじさん!
ダメだよ!
手をあげなきゃ!

一人の子が声を掛けた

「そうだね」
二コリと笑顔を見せ
ぎこちなく手をあげた


義手だった

あっおじさんの手
ロボット見たい!

「そうだよ
 交通事故で
 腕がなくなっちゃったんだ」

そう言って
子ども達を穏やかな
視線で見つめていた



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posted by 岡田昌己 at 21:06| Comment(1) | TrackBack(0) | 気の向くままに・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする